ジョン・コーリア教授 : 【来日情報】 2008年9月下旬
ジョン・コーリア(John Colyer)教授
リーズ大学 膜組織・システム生物学研究所 生物工学教授
ジョン・コーリア教授は、2008年9月下旬に来日する予定です。 個別ミーティングや、詳細にご興味のある方は、英国ノース・オブ・イングランド開発公社へお問い合わせ下さい。
【研究分野】 心機能の自然制御と治療的制御
多くの生物学的事象は、細胞内で成分が一時的に化学修飾されたり、新たな成分と結合したりすることによって制御されます。これらの事象がいつどこで起こるかが制御プロセスの鍵であり、このプロセスにエラーが生じると疾患につながります。私の研究室では、短時間しか存在しない化学事象の観察を可能にする技術を開発し、その技術を応用して正常時と異常時の心機能を理解することをテーマとしています。
少数の有力なタンパク質を化学的に適応させると、運動負荷やストレス負荷に対応する心機能が変わりますが、心臓障害によりこのプロセスがうまく働かないと命にかかわる心臓機能の喪失が生じます。私の研究室ではこうした事象を検査するツールを開発し、健康時と疾患時における心収縮とその制御プロセスを数学的に記述する作業を行っています。(リーズ大、カナダのバンクーバー大、ニュージーランドのオークランド大との共同研究)
心疾患の新しい実験的な治療戦略も開発中です。心臓の生物学的プロセスに影響を与える成分を同定し、機能不全の成分(タンパク質)を分子レベルで介入することで除去し、不全な機能を修正するように設計された成分に置き換える治療法を開発しました。この技術は心臓タンパク質成分に関して開発されたものですが、他の医学、バイオテクノロジー分野にも応用できます。現在、英国心臓財団(BHF)、英国工学・物理科学研究会議(EPSRC)、英国内のバイオテクノロジー企業1社から助成を受けています。
【提携、共同研究の対象分野】
・ 創薬
・ 医薬品開発
【リーズ大学・生物科学部について】
リーズ大学の生物科学部(Faculty of Biological Science)は、英国最大の生物学研究グループの1つであり、幅広い研究領域にわたる多くの貴重な人材が集結しています。
卓越した研究が学部内の組織構造を支えており、伝統的な学科ではなくむしろ研究所として確立してきました。そのため、研究者は生物学の従来の分野にとらわれない学際的な研究をすることが可能です。研究は主要グループ6つで行われています。遺伝・生態・進化グループと植物科学センター・グループは、統合比較生物学研究所(Institute of Integrative and Comparative Biology)内にあります。分子細胞生物学研究所(Institute of Molecular and Cellular Biology)を構成しているのは、アストベリー構造分子生物学センター・グループと分子細胞生物学グループです。統合膜組織生物学グループと心血管スポーツ科学グループは、膜組織・システム生物学研究所(Institute of Membrane and Systems Biology)内にあります。
本学部は優れた研究業績を誇り、医療保健学部、数学・物理科学部、地球環境学部、工学部と緊密に連携した研究体制を整えています。このように本学および生物科学部は規模が大きく、学際的な研究を求める研究者に大きなチャンスを提供しています。
膜組織・システム生物学研究所について
Institute of Membrane and Systems Biology
本研究所は、リーズ大学の生物科学部内にある3つの研究所の1つです。研究所は統合膜組織生物学と心血管スポーツ科学という2つの研究グループに分かれており、独立リサーチフェローを含む46名のスタッフがいます。研究対象は幅広く、膜タンパクの構造と機能の基礎研究から、哺乳類の心血管系と神経系の生理学的な問題、ヒトの健康・運動・疾患に関する研究にいたるまで、さまざまな領域にわたります。当研究所は多数の団体から潤沢な資金を得て、動物やヒトの健康に関する最新の研究にふさわしい、刺激的でインタラクティブな環境を整えています。また、大学では初めて自動化された平面パッチクランプシステムなど、最先端の研究設備も使用できます。
統合膜組織生物学グループについて
Integrative Membrane Biology Group
統合膜組織生物学(IMB)は、膜研究においては英国有数の研究所であり、海外組織との密な結びつきを持ち、細胞生物学・生理学的見地から見た膜タンパク構造から治療にわたるまで、幅広い専門知識を有しています。
神経科学者、生理学者、薬理学者、膜タンパク構造の研究者が同じ場所で研究することで、統合的なアプローチが促進されています。さらに医学、化学、物理学の研究者とも学問の枠を超え、強力な連携を保っています。
プラットフォーム技術
医薬品の多くが膜タンパクをターゲットとしており、今後10年間のうちには全医薬品の85%を占めると予想されています。可溶性タンパクで使用できる技術の多くは膜タンパクには応用できないため、膜タンパクの研究は特に困難です。本学では、個別タンパク質の構造機能(FBS)の生命体全体レベルから、膜タンパクのチップへの付着、このフォーマットでの研究(MAPS)レベルまで、膜タンパク生物学に関わる比類ない専門知識を誇っています。本プロジェクトは、国際的な製薬、農業化学、バイオテクノロジー企業にビジネスチャンスを創出し、専門知識を提供することを目指しています。
IMBが開発した最先端のインフラストラクチャーには、TIRF/フィールド走査型などの共焦点顕微鏡を備えたバイオイメージング設備、ロボットを使ったハイスループットの膜タンパク発現と、蛍光技術と平面パッチクランプ技術を使った機能分析のための新しい実験室があります。
本学部は、世界レベルの研究を支えるために多くの最先端装置と技術サポート体制を整えています。こうした設備は本学の研究者だけでなく、本学部の研究オフィスと取り決めを結んだ外部利用者も使用可能です。
主な設備や専門分野
バイオイメージング
円偏光二色性
封じ込めレベル3の実験室
電子顕微鏡
電子・機械工作室
フィールド調査ユニット
フローサイトメトリー
高速遠心分離、超高速遠心分離、その他の一般的な装置
高性能コンピューティング
組織学
ヒューマンパフォーマンス
情報技術
統合ゲノムと遺伝子発現解析
JIF生体分子相互作用センター
質量分析
培地、殺菌、汚染除去、洗浄
核磁気共鳴
植物成長
タンパク質発現
プロテオミクス
幹細胞
保存培養収集
X線結晶学
内容に関する詳しいお問い合わせは…
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