Nature Physics 1, 77 (2005) | doi: 10.1038/nphys166
融合状態
1950年代には、安全でクリーンなエネルギーの事実上無限の発生源となる、制御核融合への期待が現実となることは目前と思われた。
50年が経過し、実現には至っていないが、国際核融合研究協議会(IFRC)がまとめた核融合研究に関する最新の状況報告書(Nucl. Fusion 45, A1-A28; 2005)は、その実現を十分裏づけている。
核融合発電は、2つの軽い原子核が融合してより重い原子核を形成する際に放出されるエネルギーに依存する。ここにおいて最も有望なのが二重水素と三重水素の反応である。しかし、この反応が自立速度で進行することと、蒸気タービンを駆動して発電するために十分な過剰エネルギーを生み出すことを確実にするためには、高密度の二重水素−三重水素プラズマを2億ケルビン以上の温度に加熱する必要がある。技術的難関であるが、JET(EUの核融合実験装置)(写真上)などの設備は、定常的にそのような温度を達成し、数秒間にわたり最大16 MWの核融合電力を得て、着実に核融合の採算ラインに近づいている。
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