Nature Physics 1, 134 (2005) | doi: 10.1038/nphys185
背伸びをするシュレーディンガーの猫
「W状態」と「猫状態」は量子物理学には欠かせない用語である。
どちらも複数の粒子の量子からみ合い状態のことを言うが、これらの状態が全く古典的でない挙動をするので、量子物理学の根本的な側面の探究や実際の応用で非常に貴重なツールとなっている。
しかし大きさが問題で、これまでの実験は少数の粒子のからみ合いに制限されていた。したがって、からみ合った集団に追加されるメンバーがそれぞれ重要な役割を果たす。増量するごとに実験の課題が生じ、量子系の制御の新しいベンチマークを確立する。
したがって、今回のD.Leibfriedら、およびH. Häffnerらによって報告された業績はすばらしい(Nature 438, 639-642; 2005; Nature 438, 643-646; 2005)。イオントラップセットアップを使用して、6粒子の猫状態と8粒子のW状態を作り上げ、その特性を調べたのだ。4個のイオンのからみ合いは新記録である。この飛躍的業績により、からみ合いの実験研究は次の段階へ進む準備ができた。
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