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単一細胞の糖鎖修飾RNAの空間的イメージングを行うARPLA

Nature Biotechnology 42, 4 doi: 10.1038/s41587-023-01801-z

最近発見された一群のグリコシル化分子である糖鎖修飾RNA(glycoRNA)の生物学的役割は、可視化する方法が存在しないためほとんど知られていない。本論文では、単一細胞のglycoRNAを高い感受性と選択性で可視化するARPLA(sialic acid aptamer and RNA in situ hybridization-mediated proximity ligation assay)という方法を紹介する。ARPLAのシグナル出力は、グリカンとRNAの二重認識がin situのライゲーションを引き起こし、続いて相補的DNAのローリングサークル増幅が起こり、蛍光発色団で標識されたオリゴヌクレオチドとの結合によって蛍光シグナルが発生した場合にのみ生じる。ARPLAにより、細胞表面のglycoRNAの空間的分布、脂質ラフトとの共局在、およびSNAREタンパク質を介した分泌エキソサイトーシスによるglycoRNAの細胞内トラフィッキングが明らかになった。乳がん細胞株で調べたところ、細胞表面のglycoRNAが腫瘍の悪性度と転移と逆相関することが示唆された。glycoRNAと単球–内皮細胞間相互作用の関係を調べると、glycoRNAが免疫応答中に細胞間相互作用を仲介している可能性が示唆された。

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