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標準的なIgG抗体によるマウスの全身細胞マッピング

Nature Biotechnology 42, 4 doi: 10.1038/s41587-023-01846-0

全身イメージング技術は、健康の維持や疾患の発現における生理学的システムの相互作用を探索する上で重要な役割を果たしている。本論文では、マウスの全身の免疫標識、透明化、イメージングを行うための新しい手法であるwildDISCOを紹介する。wildDISCOは、トランスジェニックレポーター動物やナノボディ標識を不要とすることで、従来の技術的限界を克服している。今回我々は、ヘプタキス(2,6-ジ-O-メチル)-β-シクロデキストリンがコレステロールの除去と膜透過化を効果的に増強し、標準的な抗体を凝集させることなく深く均一に浸透させられるようにすることを明らかにした。WildDISCOは、さまざまな内在性タンパク質を標識することにより、マウスの全身の末梢神経系、リンパ管、免疫細胞の細胞分解能のイメージングを容易にした。また我々は、増殖中のまれな細胞と生物学的摂動の影響を、無菌マウスで実際に調べた。そして、マウスの全身の原発腫瘍と転移巣の両方を念頭に、乳がんの状況における三次リンパ構造をWildDISCOでマッピングした。マウスの神経系、リンパ系、血管系を表す高分解能画像のアトラスは、http://discotechnologies.org/wildDISCO/atlas/index.phpで閲覧可能である。

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