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バイオプラスチックを産生する水素細菌Ralstonia eutropha H16の全ゲノム配列

Nature Biotechnology 24, 10 doi: 10.1038/nbt1244

H2酸化無機独立栄養細菌Ralstonia eutropha H16は、成長に利用するための有機物が存在せずとも、H2をエネルギー源、CO2を炭素源として生存する能力をもつ代謝万能生物である。R. eutropha H16は50年ほど前に生物工学分野で関心を集めた。それは、この生物がポリ［R-（−)-3-ヒドロキシブチレート］などのポリエステルを大量に産生して保存する能力を利用し、生分解性プラスチックを作ることが可能になったためである。本論文では、R. eutropha H16の2本の染色体の全ゲノム配列を示す。第1染色体（4,052,032 bp）と第2染色体（2,912,490 bp）とで合計6,116個の遺伝子の存在が推定されている。このゲノム配列を解析すれば、この生物の生物工学的な潜在力を引き出すための遺伝子の基礎情報が得られ、優れた代謝万能性の本質を明らかにすることができる。

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