Article 自動多次元蛍光顕微鏡法によるプロテオームのトポロジーおよび機能の解析 2006年10月1日 Nature Biotechnology 24, 10 doi: 10.1038/nbt1250 タンパク質は時間的および空間的に調節することによって機能が改善される。我々は、in situで蛍光のタグ付け、画像化、脱色のサイクルを回転させる高処理能タンパク質共局在研究用の多次元顕微鏡ロボット技術を紹介する。この技術は、3種類の先進技術を組み合わせている。それは、単一の組織切片または細胞試料の中にある数百種類のタンパク質のマッピングが可能な蛍光技術、データを二進ベクトルとして表すことで最も顕著な組み合わせ分子パターンを選択する方法、それにいわゆるトポノームマップ中のこうしたタンパク質クラスターの分布を画像化するシステムである。さまざまな細胞および組織を解析することにより、この方法がタンパク質ネットワークの階層構造の規則を明らかにすることを示す。この階層構造では、さまざまなタンパク質クラスターの度数分布がジップの法則に従っており、状態特異的な主タンパク質がタンパク質ネットワークのトポロジーおよび機能を制御しているとみられる。この技術は診断および標的療法の開発を促進するものと考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る