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腎障害の可逆性を監視する尿中バイオマーカー群および腎機能評価に優れた血清マーカー

2010年5月1日 Nature Biotechnology 28, 5 doi: 10.1038/nbt.1627

腎安全性バイオマーカー認定のための安全性予測試験コンソーシアムによる報告が初めて提出され、2つの不備が浮き彫りになった。薬剤誘発性腎障害からの回復を監視するバイオマーカーの必要性に応える目的で、我々は、カルバペネムAまたはゲンタマイシンで誘発された腎障害の回復期にあるラットの尿中バイオマーカー値の変化を評点化した。組織学的な尿細管毒性に対して各バイオマーカーが示した反応は、すべて程度および動態が異なっていた。回復期以降、すべてのバイオマーカーは、非障害個体に近い値に戻った。次に我々は、腎障害の厳密な部位とは無関係に全般的な腎機能を反映する血清バイオマーカーの必要性を検討した。我々の血清シスタチンC検定法は、8種類の腎毒性物質および2種類の肝毒性物質に暴露したラットの全般的腎機能の監視に関して、血清クレアチニン（SCr）または血液尿素窒素（BUN）を上回る感度および特異性を示した。この高感度の血清バイオマーカーを用いれば、尿を採集せずに動物実験で腎機能を検査することが可能になると考えられる。

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