Article タンパク質の動力学的性質をin vivoで分析するためのタンデム蛍光タンパク質 タイマー 2012年7月1日 Nature Biotechnology 30, 7 doi: 10.1038/nbt.2281 細胞の機能状態は、主としてそのプロテオームの時空間的編成によって決定される。タンパク質の代謝回転および局在に関して特定の側面を測定する方法は存在するが、タンパク質の動力学的性質をさまざまな規模で包括的に分析するには、複数の方法を組み合わせなければならない。本論文では、異なる動態で成熟する2種類の単色蛍光タンパク質を融合させたタンデム蛍光タンパク質タイマー(tFT)を紹介し、我々はこれを使用して生きた細胞のタンパク質の代謝回転および移動性を分析した。tFTを酵母のタンパク質と融合させることで、細胞成分の寿命、分離、継承、および細胞内区画間のタンパク質の移動性を明らかにし、経時的な測定を行わずにタンパク質分解の動態を測定し、タンパク質代謝回転の調節因子の高処理能スクリーニングを行った。実験の結果、核膜孔複合体の安定した性質および非対称な継承が明らかにされ、N末端則によるタンパク質分解の調節因子が同定された。 Full text PDF 目次へ戻る