Analysis
マイクロバイオーム研究の精度を高めるアンプリコンマーカー遺伝子法の系統的な改良
Nature Biotechnology 34, 9 doi: 10.1038/nbt.3601
アンプリコンに基づくマーカー遺伝子の探索は、マイクロバイオームおよび他の微生物群集に関する多くの研究で基盤となっている。PCRに基づくそうした方法は複数の段階からなり、各段階に誤りおよび偏りが生じやすい。結果の変動は、次世代塩基配列解読法(NGS)のアンプリコンライブラリーを作製するさまざまな方法の使用でも生じている。今回、アンプリコンに基づくさまざまなNGSライブラリー作製法を比較することで、誤りおよび偏りの特性を厳正に調べた。模擬群集標準を用いて増幅過程の解析を行うことにより、アンプリコンに基づく微生物群集およびマイクロバイオーム実験の誤りおよび偏りの原因に関する洞察を得た。我々は、現在最良の手法を改良し、既存の方法では検出されない場合の多い分類群の検出を可能とする方法を紹介する。