Brief Communication
ヒトAPOBEC3A–CAS9融合タンパク質によるメチル化領域の効率的な塩基編集
Nature Biotechnology 36, 10 doi: 10.1038/nbt.4198
塩基エディター(BE)は選択的な一塩基変異を可能とするが、現在用いられているラットAPOBEC1系のBEは、高メチル化領域またはGpC環境でのシトシン編集効率が比較的低い。今回我々は、さまざまなAPOBECおよびAIDデアミナーゼをスクリーニングすることにより、ヒトAPOBEC3Aと結合させたBE、および編集枠が狭まるように改変したものが、メチル化レベルおよびGpCジヌクレオチド存在度が高い領域において効率的なC→T塩基編集を可能とすることを明らかにした。