Brief Communication
単一細胞のT細胞受容体の抗原特異性をハイスループットで判定する
Nature Biotechnology 36, 12 doi: 10.1038/nbt.4282
T細胞受容体(TCR)の塩基配列を単一細胞においてコグネイト抗原とハイスループットで結び付ける、四量体結合T細胞受容体塩基配列解読法(TetTCR-seq)を紹介する。結合は、in vitroでの転写および翻訳によって迅速に得られるDNAバーコード化された抗原四量体のライブラリーを用いて判定される。TetTCR-seqを利用することにより、TCRのがん新生抗原との交差反応性のパターンが明らかになり、野生型抗原に対する交差反応性を持たない新生抗原特異的なTCRが迅速に分離された。