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高精度な完全長の微生物16Sおよび18S rRNA遺伝子配列100万本をプライマーバイアスなく回収する
Nature Biotechnology 36, 2 doi: 10.1038/nbt.4045
小サブユニットリボソームRNA(SSU rRNA)遺伝子(細菌では16S rRNA、真核生物では18S rRNA)は標準的な系統マーカーであり、微生物の多様性や進化を明らかにするために数十年にわたって用いられてきた。しかし、全長SSU rRNA遺伝子配列の参照データベースは、よく研究された生態系に偏るとともに、プライマーバイアスとキメラ現象の影響を受け、試料中の多様性を完全な形で得ることができていない。我々は、SSU rRNA分子のポリA尾部の付加と逆転写を合成ロングリードの塩基配列解読と組み合わせて、高精度の全長SSU rRNA配列を、プライマーバイアスなくハイスループットで得た。この方法を7つの異なる生態系の試料に用いると、全生物ドメインのSSU rRNA配列が100万本以上得られ、未補正の誤り率は0.17%と推定された。我々は、Asgardアーキアに近縁と推定される複数の深く枝分かれした門レベルの系統を含め、新規の多様性を多く見いだした。この方法は、SSU rRNA参照データベースを桁違いに拡大させることができ、系統樹の包括的な調査に貢献すると考えられる。