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CAR-T細胞でのIL-7とCCL19の発現は腫瘍での免疫細胞の浸潤およびCAR-T細胞の生存を増進させる

Nature Biotechnology 36, 4 doi: 10.1038/nbt.4086

固形腫瘍でのキメラ抗原受容体T(CAR-T)細胞の浸潤、集積、および生存は、腫瘍の排除に極めて重要である。我々は、インターロイキン(IL)7およびCCL19を発現するCAR-T細胞(7 × 19 CAR-T細胞)を設計した。この2つの因子は、リンパ器官のT細胞ゾーンの維持に不可欠なものである。マウスにおいて、7 × 19 CAR-T細胞の投与は、前もって樹立された固形腫瘍の完全な退縮およびマウスの生存期間の延長を実現し、従来型のCAR-T細胞を上回る抗腫瘍活性を示した。組織病理学的解析では、7 × 19 CAR-T細胞療法後に樹状細胞およびT細胞が腫瘍組織に多く浸潤していることが明らかになった。7 × 19 CAR-T細胞の投与前にレシピエントのT細胞を除去すると、7 × 19 CAR-T細胞の治療効果は低下した。このことは、CAR-T細胞とレシピエントのT細胞が協調して抗腫瘍活性を発揮したことを示唆している。7 × 19 CAR-T細胞の投与を受けたマウスでは、レシピエントの通常のT細胞と投与したCAR-T細胞の両者が腫瘍に対するメモリー応答を生じていた。

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