Brief Communication

Cas9を介したアレル交換がマウスの複合ヘテロ接合性劣性変異を修復する

Nature Biotechnology 36, 9 doi: 10.1038/nbt.4219

本論文では、劣性(潜性)遺伝病患者に多い遺伝子型である複合ヘテロ接合性変異を修正するゲノム編集法を示す。遺伝性のチロシン血症I型およびムコ多糖症I型のマウスモデルに対して、アデノ随伴ウイルスベクターでCas9とガイドRNAを導入すると、アレル交換が誘導されて疾患表現型が改善された。この方法では、2つのヘテロ接合性アレルに存在する非変異型の遺伝情報が、ドナーDNAの鋳型を使用することなく1つの機能性アレルへと組み換えられる。

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