Perspective

非培養ウイルスゲノムに関する最小限の情報(MIUViG)

Nature Biotechnology 37, 1 doi: 10.1038/nbt.4306

本論文では、MIxS(Minimum Information about any (x) Sequence ; 任意の塩基配列に関する最小限の情報)の標準を、非培養ウイルスゲノムの塩基配列の報告に適用できるように拡張したことを示す。非培養ウイルスゲノムに関する最小限の情報(MIUViG)の標準はゲノム標準コンソーシアム(Genomic Standards Consortium)の枠組みの下に開発され、ウイルスの由来、ゲノムの性質およびアノテーション、生物学的分類、生物地理学的分布、ならびに計算機解析による宿主予測結果を含んでいる。MIUViG標準は、非培養の細菌やアーキアに関するMISAG(Minimum Information about a Single Amplified Genome;単一細胞増幅ゲノムに関する最小限の情報)およびMIMAG(Minimum Information about a Metagenome-Assembled Genome;メタゲノムアセンブルゲノムに関する最小限の情報)の標準を補うものであり、これが広く研究者コミュニティーに採用されることにより、非培養ウイルスゲノムの公共データベースへの登録内容が改善される。その結果、地球上のウイルス圏の比較解析および体系的調査がさらに強力に進められるようになる。

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