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発症間もない自己免疫性糖尿病を膵臓神経の電気刺激が抑制する

Nature Biotechnology 37, 12 doi: 10.1038/s41587-019-0295-8

迷走神経刺激は、免疫系を調節することによって関節リウマチなどの自己免疫疾患を改善できる。1型糖尿病の治療効果は調べられていないが、これは膵リンパ節(pLN)に投射する神経のマッピングがマウスで行われていないことが一因である。本研究では、マウスの膵臓とpLNに投射する神経のマッピングを行い、最小侵襲性の手術方法を用いてその神経にカフ型微小電極を取り付けた。膵神経電気刺激(Pancreatic nerve electrical stimulation;PNES)を行うと、βアドレナリン受容体を介してB細胞とT細胞のpLN集積が生じ、リポ多糖刺激後の炎症促進性サイトカインの産生量が減少した。PNESを受けたマウスのpLNでは、偽処置対照群と比較して自己反応性T細胞の増殖に減退が認められた。自己免疫性糖尿病の自然発生マウスモデルでは、PNESが糖尿病マウスの疾患進行を阻害した。

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