酵母に分泌させることができ、乾燥可能で、食物に混合できるモノマーIgAでモデル仔ブタの消化管感染症を防ぐ

消化管の標的に干渉する、大規模生産可能な経口抗体が必要とされている。本論文では、単一遺伝子にコードされたモノマー免疫グロブリンA（IgA）様抗体が仔ブタの腸管毒素原性大腸菌（F4-ETEC）感染を防ぐことを明らかにする。このIgA様抗体は、ラクダ科の可変領域シングルドメイン抗体（VHH）をIgA Fcに融合させたもの（mVHH-IgA）である。mVHH-IgAは、ダイズ種子に産生させたり酵母Pichia pastorisに分泌させたりすることができ、凍結乾燥や噴霧乾燥が可能であり、食物に混合して経口投与することができる。