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汗の尿酸とチロシンを高感度で検出するレーザー彫刻ウエアラブルセンサー
Nature Biotechnology 38, 2 doi: 10.1038/s41587-019-0321-x
ウエアラブル汗センサーは、有用なバイオマーカーの連続測定を実現する可能性がある。しかし、現在のセンサーには、低濃度の測定物質を正確に検出することができない、マルチモーダルな感知ができない、あるいは大規模な製造が困難であるといった短所がある。本論文では、汗サンプルの取り込み、化学物質の検知、およびバイタルサインのモニタリングを同時に行う完全にレーザー彫刻によるセンサーを紹介する。体温、呼吸数、ならびに低濃度の尿酸およびチロシン(痛風や代謝障害などの疾患に関連する測定物質)が連続的に測定されることが実証された。我々は、身体的トレーニングを行った被験者および行っていない被験者の運動中、ならびに高タンパク質食摂取者において、本装置の性能を試験した。また、痛風患者および健常対照者に高プリン食を与えて痛風モニタリングの実用性も評価した。痛風患者の汗の尿酸値は健常者を上回り、同様の傾向は血清でも観察された。