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ボルバキアに感染させた雄ネッタイシマカの効率生産で野生個体群が大規模に抑制される

Nature Biotechnology 38, 4 doi: 10.1038/s41587-020-0471-x

ネッタイシマカ(Aedes aegypti)は生息域が拡大し続けており、20億人以上をアルボウイルス感染の危険にさらしている。不妊虫放飼(SIT)は、農業害虫の大規模防除の効果を上げるのに用いられてきたが、蚊では、質の高い雄蚊の安定的な生産および散布に課題があるなどの理由で実績がない。本論文では、競争力のある不妊のボルバキア(Wolbachia)感染雄蚊を何百万匹も飼養して放出する自動工程、およびその雄蚊を用いた米国カリフォルニア州フレズノ郡での大規模抑制試験について記す。2018年、我々は293 haにわたる3連の近傍区域に1440万匹の雄を放出した。蚊の最盛期、放出区の雌蚊の数は非放出区と比較して95.5%少なく(95%CI;93.6~96.9)、最も辺地な近傍区域では99%の減少となった。本研究により、過去の類似試験の9倍の面積で蚊のSITの高い効果が示され、公衆衛生および不快な蚊の撲滅計画におけるこの方法の可能性が支持された。

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