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ヒト腸内マイクロバイオーム由来の参照ゲノム20万4938点の統一的カタログ

Nature Biotechnology 39, 1 doi: 10.1038/s41587-020-0603-3

ヒト腸内微生物相の機能的特性評価と分類学的帰属決定には、網羅的で質の高い参照ゲノム群が必要である。本論文では、腸内原核生物4644種の重複のないゲノム20万4938点からなる統一ヒト消化管ゲノム(UHGG)コレクションを紹介する。これらのゲノムは1億7000万種類を超えるタンパク質の配列をコードしており、我々はこれらを統一ヒト消化管タンパク質(UHGP)カタログに整理した。UHGPは、総合遺伝子カタログ(Integrated Gene Catalog)に収載されている腸内タンパク質数を2倍以上にする。UHGGは70%を超える種に培養例がなく、UHGPは40%で機能アノテーションが行われていない。種内ゲノム多様性解析では、アクセサリー遺伝子と一塩基多様体が大量に発見され、それらの多くは個別のヒト集団に特異的なものだった。UHGGとUHGPのコレクションは、ヒト腸内マイクロバイオームの遺伝子型と表現型を結び付ける研究を可能にすると考えられる。

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