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真核細胞の翻訳制御のRNA応答性エレメント

Nature Biotechnology 40, 4 doi: 10.1038/s41587-021-01068-2

真核細胞で内因性または外因性のRNAの翻訳を制御することができれば、さまざまな生物工学的応用が促進されると考えられる。従来の方法は、導入遺伝子の翻訳量の倍率変化の低さとトリガーRNA(trRNA)のサイズという制約がある。本論文では、モジュール式のリボレギュレーターとしてeToehold(eukaryotic toehold switch)を紹介する。eToeholdは、配列内リボソーム進入部位の塩基配列を含み、特定のtrRNAが存在しないときは抑制ループを形成している。trRNAが存在すると、eToeholdはtrRNAにアニーリングし、抑制ループが解消されて翻訳が行われるようになる。RNAアニーリングの最適化により、哺乳類細胞の導入遺伝子で最高16倍の発現誘導が達成された。eToeholdは、外因性または内因性のRNA転写物の存在に基づいてウイルス感染状態、遺伝子発現の有無、細胞タイプを識別できることが示された。

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