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光切り替え可能な改変型RNA結合タンパク質によるRNAの機能および代謝の光遺伝学的制御

Nature Biotechnology 40, 5 doi: 10.1038/s41587-021-01112-1

RNA結合タンパク質(RBP)は、細胞内環境でのRNA機能の調節で極めて重要な役割を果たしているが、RBPの活性を時空間的に十分制御できるようにはなっていない。本論文では、青色光照射に反応して特定のRNA塩基配列に結合する光切り替え可能なRBPであるLicVの作製について記す。LicVは、種々のRNAエフェクターと融合させると、培養細胞でのRNAの局在、スプライシング、翻訳、安定性の光遺伝学的な制御を可能にした。また、LicVを利用するCRISPR–Cas系では、効率が高く調整可能で光切り替え可能な転写およびゲノム座位標識の調節が可能となった。こうしたデータは、光切り替え可能なRBPであるLicVが合成RNAエフェクターの時空間的制御のためのプログラム可能な足場となり得ることを示している。

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