Brief Communication
ハイスループットの単一細胞RNA塩基配列解読からミトコンドリアのバリアントを濃縮してクローン集団を明らかにする
Nature Biotechnology 40, 7 doi: 10.1038/s41587-022-01210-8
単一細胞のトランスクリプトミクスとミトコンドリアDNAバリアント検出を併用することにより、ヒトの初代細胞の系統関係の立証はできるが、従来の方法には複雑な組織を調べるための拡張性がない。今回、一般的な3′単一細胞RNA塩基配列解読法のプロトコルをミトコンドリアトランスクリプトームの濃縮と組み合わせることにより、カバー率を50倍以上に高め、高信頼度の変異検出を可能にした。この方法により、ヒト初代検体のクローン性造血における免疫細胞の偏った増殖を見いだすことができた。