Brief Communication

SARS-CoV-2変異株の中和抗体を検出する熱力学的共役型バイオセンサー

Nature Biotechnology 40, 9 doi: 10.1038/s41587-022-01280-8

熱力学的共役を利用して血清中の重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)変異株に対する中和抗体を高感度で迅速に検出するタンパク質バイオセンサーを設計した。このバイオセンサーは、切り替え型のケージ化ルシフェラーゼ・受容体結合ドメイン(RBD)構築物であり、中和の代理指標として、ウイルスRBDとアンギオテンシン変換酵素2(ACE-2)との結合への血清抗体の干渉を検出する。この共役法は標的の改変が不要であり、分析対象物の結合親和性および量にみられる試料間の差を従来の競合型アッセイよりも良好に識別することができる。

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