Brief Communication

プログラムされたcDNA連結によるRNAアイソフォームのハイスループットな塩基配列解読

Nature Biotechnology 42, 4 doi: 10.1038/s41587-023-01815-7

ロングリード技術による全長RNA塩基配列解読は、転写物の全てのアイソフォームを捉えることができるが、その処理能力には限界がある。本論文では、可変的なプログラムに従い相補的DNA(cDNA)を連結してロングリード塩基配列解読に最適な分子を得る技術であるMAS-ISO-seq(multiplexed arrays isoform sequencing)を紹介する。MAS-ISO-seqは、処理能力が15倍以上向上し、Sequel IIeの塩基配列解読装置では1回当たりのcDNAリード数が4000万本近くに上る。MAS-ISO-seqを腫瘍浸潤T細胞の単一細胞RNA塩基配列解読に応用すると、さまざまにスプライシングされた遺伝子の発見に12~32倍の増加が認められた。

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