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トウモロコシ:トウモロコシ系統Mo17と他系統とのゲノム間に見られる遺伝子配列順序および遺伝子構造の広範な種内変異

Nature Genetics 50, 9 doi: 10.1038/s41588-018-0182-0

トウモロコシは高いゲノム多様性を持ち、強い雑種強勢を示す重要な収穫作物である。典型的な雌性系統であるB73のゲノム塩基配列はすでに公開されている。本論文で我々は、B73に相当する代表的雄性系統であるMo17系統の新規ゲノムアセンブリについて報告する。構築された全長2183 Mbのゲノム配列の96.4%超が、10本の仮想染色体にまとめられる362個のスキャフォールド配列によってカバーされており、そこには3万8620個のアノテーションされたタンパク質コード遺伝子が含まれている。系統間の比較解析により、遺伝子配列の順序および遺伝子構造のバリエーションが広範にわたることが明らかとなった。例えば、前記の近交系2系統間の比較では、アノテーションされた遺伝子の約10%は互いに非シンテニーであり、予測遺伝子の20%超にタンパク質に大きな相違をもたらす可能性のある影響の大きな変異または大きな構造変異が見られた。本研究は、重要な遺伝資源であるトウモロコシの高品質参照ゲノム配列を提供するものであり、本研究により見いだされた遺伝子配列順序および遺伝子構造の種内多様性は、雑種強勢およびゲノム進化において示唆を与えるものである。

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