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COVID-19:民族横断的な解析により明らかになったCOVID-19への感受性とその重症度に関連する遺伝的・非遺伝的な要因の特定

Nature Genetics 53, 6 doi: 10.1038/s41588-021-00854-7

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症度はさまざまで、無症候性感染者もいれば死亡する患者もいる。本研究では、23andMeが募集した105万1032人の研究参加者を対象とした解析により、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)検査陽性、呼吸器症状の発現、および入院に関連する遺伝的・非遺伝的な要因を特定したので報告する。民族横断的ゲノムワイド関連解析により、血液型とCOVID-19の診断との間に強い関連があること、また、染色体3p21.31に位置する多数の遺伝子を含む座位が、転帰の重症度とより強く関連していることが分かった。入院のリスク因子は、高齢、男性、肥満、社会経済的地位の低さ、非ヨーロッパ系民族、心血管代謝疾患の併存であった。非ヨーロッパ系民族であることは、社会人口統計学的要因および基礎疾患の有無について調整を行った後も、入院の有意なリスク因子であった。しかし、COVID-19重症化リスクの集団による違いを、今回特定された2つの主要な遺伝的関連によって説明できることを示すデータは得られなかった。

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