Brief Communication 自然感染したスクレイピーが潜伏しているヒツジの筋細胞でのPrPScの蓄積 2004年6月1日 Nature Medicine 10, 6 doi: 10.1038/nm1055 ヒト変異型クロイツフェルトヤコブ病(vCJD)は、ウシ海綿状脳症に罹患した動物の組織に汚染された食品の摂取が原因と考えられるため、ウシやヒツジなどの筋肉に感染性のプリオンタンパク質が存在するか否かは重要な問題である。今回我々は、スクレイピーに実験的および自然発生的に感染したヒツジの筋細胞の一部にプリオンタンパク質であるPrPScが蓄積することを明らかにする。自然感染したヒツジでは、臨床症状が現れる数か月前に筋肉からPrPScが検出された。PrPScの相対量から、筋肉による感染力は、脳と比べると5,000分の1以下であると考えられる。 Full text PDF 目次へ戻る