Article 黄色ブドウ球菌プロテインAはTNFR1を活性化することにより気道上皮の炎症反応を引き起こす 2004年8月1日 Nature Medicine 10, 8 doi: 10.1038/nm1079 黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)は、多核白血球が中心となる炎症を特徴とするさまざまな型の局所的および全身的感染と関連する主要なヒト病原体である。ブドウ球菌はしばしば肺炎を引き起こし、また多くの場合、これらの臨床分離株は、プロテインAの発現増加を示す。このことは、プロテインAがブドウ球菌の毒力において役割を果たしている可能性を示唆している。本論文では、気道上皮に広く分布している腫瘍壊死因子α(TNF-α)の受容体であるTNFR1が、プロテインAの受容体であることを示す。我々はまた、プロテインA-TNFR1シグナル伝達経路が、ブドウ球菌性肺炎の病因において中心的な役割を担っていることも示す。 Full text PDF 目次へ戻る