Brief Communication 細胞死:カスパーゼに依存しない細胞死 2005年7月1日 Nature Medicine 11, 7 doi: 10.1038/nm1263 カスパーゼの活性化はアポトーシスによる細胞死と同義であると考えられてきた。しかし、カスパーゼは細胞死につながらない過程にも関わることがある。また、カスパーゼの阻害は細胞に対して保護的な影響をあたえることもある。さまざまなモデルで、カスパーゼを阻害しても細胞は生存し続けることはできず、細胞死の形態がアポトーシスから非アポトーシス経路のものに移行するだけだと考えられている。本論文では、細胞死に関してカスパーゼは上流シグナルとなるのか、それともアポトーシスの形態変更にかかわる下流のエフェクターなのかを論じ、さらに細胞死を阻害するための別の戦略についても考察する。こうした戦略は、異化にかかわる加水分解酵素を標的とするか、あるいはミトコンドリア膜の透過性増大やそれにかかわる上流の因子を対象とするものとなりそうだ。 Full text PDF 目次へ戻る