Press Release

オタマジャクシはリンパ管発生の動物モデルとなる

Nature Medicine 11, 9 doi: 10.1038/nm1285

リンパ管は、炎症から癌までさまざまな病気にかかわっているが、その形成の研究は遺伝的操作の可能なモデルがなかったために遅れていた。今回A Nyたちは、アフリカツメガエルのオタマジャクシがリンパ管発生の研究用モデルとして使えることを報告している。彼らは、解剖学的形態を調べるX線撮影法の1つリンパ管造影法によって、オタマジャクシのリンパ管が2つの異なった経路を経て形成されることを見いだした。経路の1つは哺乳類と共通で、もう1つは鳥類と共通である。また、リンパ管の発生にかかわる2種類のタンパク質の発現を遺伝子操作によって変化させ、その影響を調べた。

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