Brief Communication 脳卒中:ガンマ-セクレターゼが仲介するNotchシグナル伝達は虚血性脳卒中における脳傷害と機能的な転帰を悪化させる 2006年6月1日 Nature Medicine 12, 6 doi: 10.1038/nm1403 アンチセンスNotchを組みこんだトランスジェニックマウスと、Notchを活性化する酵素であるγ-セクレターゼの阻害剤で処理した正常マウスでは、局所の虚血性脳卒中モデルで脳細胞の損傷が少なく、また機能的転帰の改善が見られた。Notchは、ニューロンがアポトーシスを起こしやすくなる経路の調節により、またミクログリア細胞を活性化して炎症性白血球の浸潤を刺激することにより、ニューロンを危険にさらす。これらの知見は、Notchシグナル伝達が脳卒中やそれに関連する神経変性疾患の治療の標的となる可能性を示唆している。 Full text PDF 目次へ戻る