Technical Report

画像化法:腫瘍の治療に対する反応の超偏極13C磁気共鳴分光画像法による検出

Nature Medicine 13, 11 doi: 10.1038/nm1650

治療に対する腫瘍の初期反応の測定により、場合によっては転帰を予測できることが明らかにされている。今回我々は、リンパ腫をもつマウスへの超偏極[1-13C]ピルビン酸の静脈注射により、腫瘍で乳酸脱水素酵素が触媒するピルビン酸と乳酸のカルボキシル基間の13C標識フラックス(交換量)を13C磁気共鳴分光画像法により測定できること、またこの交換が化学療法後24時間以内に阻害されることを示す。薬剤投与後のフラックスの減少と腫瘍細胞死の誘導は、腫瘍内の補酵素NAD(H)の減少と乳酸および酵素の濃度減少によって説明できる。この手法は、臨床で治療に対する腫瘍の反応を評価する新しい方法につながる可能性がある。

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