Brief Communication

パーキンソン病:パーキンソン病患者の移植ニューロン中のレヴィ小体は宿主から移植片への疾患の伝播を示唆している

Nature Medicine 14, 5 doi: 10.1038/nm1746

胎児中脳のドーパミン作動性ニューロンの移植後に長期間(11〜16年)生存した2人のパーキンソン病患者で、移植ニューロン中にαシヌクレイン陽性のレヴィ小体が形成されていた。今回の観察結果は、パーキンソン病が宿主から移植細胞へ伝播することを示す、我々の知る限りで最初の証拠であり、パーキンソン病の病因解明に重要なかかわりがある。しかしながら、入手可能なデータには、移植細胞の大半には10年以上経っても機能的な欠陥が生じることがなく、まだレシピエントに長期的な症状緩和をもたらすことが示唆されている。

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