Brief Communication

パーキンソン病:パーキンソン病で移植後長い時間が経った胎児由来黒質にみられるレヴィ小体様病変

Nature Medicine 14, 5 doi: 10.1038/nm1747

パーキンソン病患者の線条体への移植後14年が経過した黒質ニューロンで、染色によりαシヌクレインおよびユビキチン陽性を示すレヴィ小体様封入体が認められ、ドーパミン輸送体に対する免疫染色性が低下していることが見いだされた。このような病理学的変化は、パーキンソン病は進行し続ける過程であり、宿主黒質中のドーパミンニューロンに対するのと同様の影響を線条体中の移植細胞に対して及ぼし得ることを示唆している。これらの知見は細胞療法に、またパーキンソン病の原因解明に重要なかかわりがある。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度