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感染症:抗真菌治療戦略としてのヒストンH3リシン56アセチル化の修飾

Nature Medicine 16, 7 doi: 10.1038/nm.2175

testtesttestカンジダ菌(Candida albicans)は主要な真菌病原体であり、免疫不全状態の患者で重篤な全身性および粘膜の感染を起こす。酵母では、H3Lys56のアセチル化(H3K56ac)は非常に多くみられる修飾であり、真菌特異的性質をもつ酵素によって調節されることから、抗真菌治療の標的として関心がもたれている。今回我々は、カンジダ菌のH3K56acが、H3K56アセチルトランスフェラーゼ(Rtt109p)とH3K56デアセチラーゼ(Hst3p)をそれぞれコードするRTT109およびHST3遺伝子により調節されていることを明らかにする。H3K56acレベルが低下すると、カンジダ菌は遺伝毒性物質および抗真菌薬に対して感受性となる。条件遺伝子抑制あるいはニコチンアミド投与によりHst3p活性を阻害すると、異常な繊維状の成長、ヒストン分解、DNA染色の著しい異常がみられるようになって、細胞が生存できなくなる。H3K56acレベルの遺伝学的あるいは薬理学的改変は、カンジダ菌感染のマウスモデルで病原性を低下させる。今回の結果は、H3K56acの修飾がカンジダ菌、そしておそらくは他の真菌感染の治療のための独特の戦略であることを実証している。

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