Review 高血圧:急がれるその根本的機構の解明 2011年11月1日 Nature Medicine 17, 11 doi: 10.1038/nm.2541 高血圧は非常によく見られる疾患で、その合併症のために公衆衛生に大きな影響を及ぼしている。本態性高血圧は罹患率が高く、長年にわたって研究が続けられているが、基盤的原因ははっきりしていない。本総説では、高血圧の病態生理の解明における最近の進歩を概観する。この領域における研究の一般的な概要を示し、大づかみではあるが最近の進歩について述べ、これらが高血圧研究にどういう位置を占めるかを解説する。そのために、最近の5年間になされた高血圧研究の多数の重要な進展について、それを具体的に示す論文を例として取り上げる。本総説の目的は、高血圧研究がどういう方向に向かっているのかを示すことであり、発症機序を明らかにする研究、および新たなトランスレーショナル研究の進展につながると思われる研究に重点をおいて論じる。 Full text PDF 目次へ戻る