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糖尿病:好中球、B-1a細胞および形質細胞様樹状細胞の間のクロストークは自己免疫性糖尿病を発症させる

Nature Medicine 19, 1 doi: 10.1038/nm.3042

1型糖尿病は数年という長い時間をかけて進行し、本質的な特徴はインスリン産生膵臓β細胞の自己反応性T細胞による破壊である。しかし、この疾患の開始に自然免疫にかかわる細胞が果たす役割はよくわかっていない。本論文では、非肥満糖尿病の若齢雌マウスの膵臓でβ細胞の生理的な細胞死が、B-1a細胞、好中球および形質細胞様樹状細胞(pDC)の膵臓への動員と活性化を引き起こすことを示す。活性化されたB-1a細胞は、二本鎖DNAに特異的なIgGを分泌する。IgGは好中球を活性化してDNA結合カテリシジン関連抗菌ペプチド(CRAMP)を放出させ、これが自己DNAに結合する。次いで、自己DNA、DNA特異的IgGおよびCRAMPペプチドが、Toll様受容体9-MyD88(myeloid differentiation factor 88)経路を介してpDCを活性化し、これが膵島でのインターフェロンα産生につながる。細胞除去実験により、B-1a細胞、好中球およびIFN-α産生pDCは、糖尿病誘発性T細胞応答の開始と1型糖尿病の発症に必要とされることがわかった。以上の知見は、若齢NODマウスの膵臓で自然免疫系細胞のクロストークが生じ、それによって1型糖尿病が惹起されることを明らかにしている。

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