Editorial サイエンスポリス 2013年5月1日 Nature Medicine 19, 5 doi: 10.1038/nm.3191 NIHの研究助成金を受けている研究者が、ティーパーティー運動とタバコ業界との間に経済的結びつきがあることを示唆する、議論を呼びかねない研究を発表したことについて、米議会でNIHが批判を浴びている。研究者には自身のデータを政策に合わせて変えたりしてはならないという義務がある。また査読審査とNIHガイドラインの遵守は科学における倫理的基準を守るために必須である。それでも、研究者は得られた知見が導くところならば、どういう領域へでも研究を広げるべきであり、科学的疑問の追求が政策によって妨げられるようでは、すばらしい成果は到底得られないだろう。NIH研究助成金の被受給者への厳しい締め付けは資源の単なる無駄使いであり、科学的探究に対する妨げになる。 Full text PDF 目次へ戻る