Perspective

再生医療:心臓再生に関する新たなコンセンサス

Nature Medicine 20, 12 doi: 10.1038/nm.3764

心臓再生は急速に進展中の分野だが、問題も多く見受けられる。およそ12年前に心臓内で心筋細胞前駆細胞が見つかったことが刺激となって、細胞を使う心臓再生治療への関心が高まった。しかし最近の研究からは、生物学的に重要な幹細胞集団が心臓に存在することと、新しい心筋細胞の直接形成による心臓再生促進能力を外部から導入された細胞が持つことの両方に疑問を投げかけるような証拠が得られている。本概説では、さまざまな種類の細胞が持つ成体哺乳類心臓再生能力についての、最近の研究の進展から考えられる新たなコンセンサスについて論じる。

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