Editorial 神経疾患モデルがもたらす進展 2015年9月1日 Nature Medicine 21, 9 doi: 10.1038/nm.3945 中枢神経系疾患は世界的に疾患負荷の大きな原因となっている。神経科学の基礎的研究は最近急速に進歩しているが、それを脳機能の解明に結び付け、新規な治療法を探るトランスレーショナル研究はまだ限られている。中枢神経系疾患の動物モデルは、中枢神経系疾患の病因の解明を進展させ、新たな治療法の検証も可能にする。特定の疾患モデルを使用する際の合理的根拠や、モデル研究の限界に関して率直な議論を行うことは複数の研究の間の比較を可能とし、また薬剤開発を促進するだろう。今月号のperspectiveでT KaiserとG Fengが論じているように、モデル系の問題は大きな関心を集めている。本誌はこの分野に関する活発な研究、議論を促す目的で、我々の希望する複数の必要条件を満たしている投稿論文を優先的に扱うことを計画している。 Full text PDF 目次へ戻る