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神経膠芽腫:神経膠芽腫の進行の際のDNAメチル化の全体像から明らかになった時空間的に広範囲にわたる不均一性

Nature Medicine 24, 10 doi: 10.1038/s41591-018-0156-x

神経膠芽腫は広範囲にわたる遺伝学的不均一性と転写の不均一性を特徴とするが、この疾患の進行にエピゲノムが果たす役割についてはほとんど分かっていない。本論文では、国立患者レジストリーの1つを通して選択された高度に注釈付けされた臨床コホートのデータを用い、適合する原発性および再発性の神経膠芽腫におけるDNAメチル化のゲノム規模のマップを示す。我々は、決まった手順で収集されたホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)試料の大規模なセットを使ってDNAメチル化マッピングが実行可能であることを実証し、また、バイサルファイト塩基配列解読法は多目的手法であって、プロファイリングされた腫瘍試料の多様な遺伝的特徴、エピジェネティックな特徴、および転写の特徴の範囲の推定が可能であることを確かめた。これらのデータを基盤として、原発腫瘍と再発腫瘍の間のわずかな差異、DNAメチル化と腫瘍環境の間のつながり、腫瘍のエピジェネティックな不均一性と患者の生存との関連が明らかになった。まとめると、この研究は遺伝的に多様で不均一ながんでのDNAメチル化の不均一性を解明するためのオープンリソースを確立したもので、また、国家コホートについて、エピゲノミクス、放射線医学、およびデジタル病理学のデータを統合し、日常的な臨床診断の一部として収集された既存の試料やデータを強化することの実現可能性を示している。

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