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心血管疾患:糸球体濾過率の多様な方法による測定値と、アルブミン尿症および心血管疾患の予測、死亡率と末期腎疾患との関連

Nature Medicine 25, 11 doi: 10.1038/s41591-019-0627-8

慢性腎疾患は一般集団でよく見られる病気で、心血管疾患(CVD)の増加と関連付けられているが、現在のCVDリスク予測モデルでは、腎機能は取り上げられていない。我々は推算糸球体濾過量(eGFR)を算出するための3つの数式を検証し、CVDと死亡率の予測に対して臨床的に最も情報量の多いものを決定した。eGFRは、英国バイオバンクからの参加者44万526人のデータを用いて血清クレアチニン、シスタチンC(eGFRcys)、クレアチニン-シスタチンCの値を使って算出した。我々は、各eGFR値とCVD転帰や死亡率との関連を、Coxモデルを用いてアテローム性動脈硬化のリスク因子を補正して(関連するリスクスコアごとに)比較し、この予測有用性をC統計量とカテゴリー別のNRI(net reclassification index)により決定した。その結果、eGFRcysがCVDや死亡率と最も強い関連を示し、アルブミン尿症と連動し、現行のCVDリスクスコアに予測的判別能を付加することが分かったが、一方で、クレアチニンに基づく従来の測定法は、リスクとの関連性が低かった。従って、臨床では心血管系リスク評価の一環としてeGFRcysの測定を検討すべきだと我々は考える。

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