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自閉症:子の自閉症リスクは雄精子のモザイク型の定量により評価可能である
Nature Medicine 26, 1 doi: 10.1038/s41591-019-0711-0
父親由来の染色体に生じたde novo変異は、自閉症リスクの既知の原因として最大のものであり、受胎時の父親の年齢と相関している。自閉症スペクトラム障害の再発リスクはかなり高く、多くの家族でその後の妊娠拒否につながる。しかし、親の生殖細胞モザイクの評価がもたらす可能性のある影響については、これまで検討されていない。我々は、高深度全ゲノム塩基配列解読によって精子のモザイク型量を、子に存在するバリアントと父の精子だけにはっきりと認められるバリアントの両方に対して測定し、一塩基性バリアント、構造バリアントおよび短い縦列反復配列バリアントを特定した。モザイク型の定量によって、自閉症スペクトラム障害のde novo変異による再発リスクを、再発がほぼ0%の大多数と、リスクがかなり高く定量可能な少数に分類できることが分かり、さらに将来生まれる子へと伝達されるリスクがある新規のモザイク型バリアントが明らかになった。従ってこの結果は、精子のモザイク型の評価を付け加えることが遺伝カウンセリングに役立つことを示唆している。