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栄養:低・中所得国における2000~2017年の小児期過体重と衰弱の局所的パターンのマッピング

Nature Medicine 26, 5 doi: 10.1038/s41591-020-0807-6

栄養不良がもたらす二重の負荷は、個人、世帯員もしくは地域社会が低栄養と過体重の両方を経験する場合に生じる。本論文では、105の低・中所得国(LMIC)の5歳以下の小児における2000~2017年の過体重と衰弱の有病率の地理空間的推定値を示し、さらにこれらの値を政策に関連した行政単位ごとに集計した。衰弱は、2000~2017年の間にLMIC全体にわたって8.4%〔6230(5510~7080)万人〕から6.4%〔5830(4760~7070)万人〕に減少したが、世界保健機関(WHO)の国際栄養目標(2025年までにLMICの半数以上で5%以下とする)を上回ったままとなると予測される。5歳以下の小児の過体重の有病率は、2000年の5.2%〔3000(2280~3850)万人〕から2017年の6.0%(5550(4480~6790)万人〕へと増加した。栄養不良の二重負荷の影響を最も受けている地域は、インドネシア、タイ、中国南東部、ボツワナ、カメルーン、ナイジェリア中央部に位置していた。我々の推定値は研究者、政策担当者や衛生行政機関に、この世界規模の小児期シンデミック(syndemic;相乗的に相互作用して負担を大きくする2つ以上の疾病)への取り組みへの努力についての新たな見通しをもたらすものだ。

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