Brief Communication
がん:血漿および尿中の無細胞DNAメチロームを用いる腎細胞がん検出法
Nature Medicine 26, 7 doi: 10.1038/s41591-020-0933-1
がんの早期発見法の改良は、がん関連死亡率を大幅に低下させる可能性がある。無細胞メチル化DNA免疫沈降の後にハイスループット塩基配列解読を行う方法(cfMeDIP–seq)は、早期がんを検出できる非常に感度の高い検出法である。本論文では、腎細胞がん(RCC)の全てのステージにわたる患者を、血漿を使ってこの方法により正確にクラス分け〔ROC曲線下面積(area under the receiver operating characteristic curve;AUROC)の値が0.99〕したことを報告する。さらに我々は、RCC患者を尿の無細胞DNA(cfDNA)を用いて特定し(AUROC値は0.86)、この解析法の有用性を実証した。