Brief Communication
COVID-19:BNT162b2ワクチン接種後のSARS-CoV-2ウイルス量減少についての最初の報告
Nature Medicine 27, 5 doi: 10.1038/s41591-021-01316-7
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンは、既接種者を感染から実質的に守るだけでなく、ブレイクスルー感染症でのウイルス量を減少させ、それによって伝播の広がりをさらに抑制する可能性がある。我々は、BNT162b2メッセンジャーRNAワクチン接種後に重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)検査の結果が陽性となった実際のデータセットの解析を行い、ワクチンの初回接種の12〜37日後に発生した感染ではウイルス量が大幅に減少していることを見いだした。ウイルス量のこのような減少は、感染性が低くなっている可能性を示唆しており、ワクチンがウイルス拡散に対してさらなる効果を持つことを示している。