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健康効果評価:野菜摂取に関連付けられた健康効果 ─ 証明責任研究

Nature Medicine 28, 10 doi: 10.1038/s41591-022-01970-5

野菜摂取の慢性疾患に対する防御効果はこれまでの研究で示唆されているが、このような知見の基盤となっている科学的証拠の質については判然としていない。今回、ベイズメタ回帰分析手法を用いて、平均リスク関数を推定し、野菜摂取と虚血性心疾患(IHD)、虚血性脳卒中、出血性脳卒中、2型糖尿病、食道がんの間の関連についての証拠の質を定量化した。野菜摂取量ゼロから、リスク曝露レベルを理論上最小とする摂取量(1日当たり306〜372 g)までの増量が、虚血性脳卒中リスクの23.2%の低下(研究間の不均一性を含めた95%不確実性区間:16.4–29.4)、IHDリスクの22.9%の低下 (13.6–31.3)、出血性脳卒中リスクの15.9%の低下 (1.7–28.1)、食道がんリスクの28.5%の低下(−0.02–51.4)、2型糖尿病リスクの26.1%の低下(−3.6–48.3)に関連付けられた。そして、野菜摂取が及ぼす統計的に有意な防御効果は、虚血性脳卒中(星の数による評価で星3つ)、IHD(星2つ)、出血性脳卒中(星2つ)、食道がん(星2つ)であることが明らかになった。2型糖尿病の場合は、研究の不均一性が含まれていて、有意な関連は観察されず、これは星1つに相当する。今回の証拠は、野菜摂取を促進するための取り組みや政策の強化を支持するものではあるが、不確実性が残っていて研究の継続が必要と考えられる。

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