リスク評価：喫煙が関連する健康への影響 ─ 証明責任研究

喫煙は、多くの健康転帰につながる重要な行動リスク要因として、公衆衛生上の難問であり続けている。喫煙の健康への影響に関する証拠は広く報告されているが、多様な健康転帰と喫煙の間の用量反応関係を体系的かつ包括的に評価した試みはほとんどない。本研究では、2022年5月31日まで系統的な調査・分析を行い、研究間の不均一性を不確実性の推定値に組み込むメタ解析法を採用することで、現在進行形の喫煙と36の健康転帰との間の用量反応関係を再度推定した。選択された36の転帰のうち、8つは喫煙との関連性が「強い〜非常に強い」証拠があり、21は関連性が「弱い〜中程度」を示す証拠があったが、7つについては関連を示す証拠がなかった。我々の取り組みは、従来のメタ解析に伴う制限の多くを克服することにより、喫煙の健康への影響に関する証拠の包括的で使いやすい最新の推定値を提供している。この推定値は、たばこ規制支持者、政策立案者、研究者、医師、喫煙者、それに一般の人々に重要な情報をもたらすものである。